AIH (Artificial Insemination of Husband:配偶子間人工授精)
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IUI (intra uterine insemination 選別精子子宮内注入法)
AIHの周期は自然排卵周期、クロミフェン周期、HMG周期のいずれにしても、卵胞をモニタリングして、主席卵胞径が18~20 mm以上になれば(尿LHを併用してもよい)、AIH前日にHCG 5,000 IUを筋注する。翌日の採精について説明し、夫の予定と採精の場所・時間を確認し、培養士へ連絡する。
AIHの翌日か翌々日に再来を指示し、AIH後の排卵チェックの再来時にデュファストン 2 T /
day 12日分処方する。
duphaston1錠:5mg
@デュファストン10〜20 mg/日、高温相2日目(または排卵確認後)より12日間内服
- 黄体機能不全による不妊症..黄体ホルモン補充療法です。黄体の働きが悪く、黄体期に体温上昇がみられないときや、黄体期が短い場合(10日以下)に用います。黄体ホルモンは、子宮内膜を分泌内膜に変えて、受精卵が着床しやすい状態にします。ふつう、排卵と合わせて服用をはじめます。
- 流産・早産の予防..子宮の緊張をゆるめ妊娠を維持する働きをします。おなかの張りや腹痛、出血など前兆症状がみられたときに用います。また習慣性流産(不育症)に予防的に使うこともあります。少量短期間でしたら、赤ちゃんへの影響はまずないと考えられています。
- 産婦人科領域で広く処方されている合成黄体ホルモン薬です。天然の黄体ホルモンと同様の自然な作用を示します(プレグナン型プロゲストーゲン)。
- 他の合成黄体ホルモン薬には弱い男性ホルモン様作用をもつものがありますが、この薬にはありません。また動物実験においても催奇形性作用が認められていません。そのようなことから、流産の予防に黄体ホルモン薬が必要な場合は、この薬を使うことがすすめられています。
AIH manual.pdf
AIH manual illustration.pdf
AIH insertion.pdf