Ovarian Reserve and Antral follicle counts for ART
 
Ovarian Reserve and Antral follicle counts for ART
体外受精における卵巣の予備能と胞状卵胞数

Ovarian reserve (卵巣予備能)
ART (体外受精や顕微授精) の治療法の選択(COH調整卵巣刺激、低刺激など)(Premature LH surge を予防 Agonist, Antagonist 法)及びARTの成績(妊娠率など)は卵巣の予備能に多大に依存している。
卵巣の予備能力を予測できるものには、年齢・肥満・喫煙、ホルモンの所見:Day3 FSH 、Day3 E2 、AMH 、AFC (Antral Follicle Count) 胞状卵胞数などがあります。この中で、AFC胞状卵胞数(月経3日目に経膣超音波で見える、左右の卵巣内にある小さな卵胞2-8mmの数の合計)を最も重要
the best tool と考えています。  

日本産婦人科学会2011年ARTデータブック   





卵胞形成
原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→前胞状卵胞→初期胞状卵胞→排卵前卵胞(後期胞状卵胞)(月経の卵胞期)→排卵→黄体形成




原始卵胞: 休眠、0.03mm 顆粒層細胞平ら1層。 胎児期700万出生後200万思春期30万、400の排卵前。
一次卵胞: 分裂細胞、立方状の顆粒層細胞 0.1mm 
二次卵胞: 9層の顆粒層細胞と基底膜、内膜、毛細血管網、外膜 0.2mm
初期胞状卵胞:液に満たされた空洞が卵母細胞の横に形成される。FSHに依存成長しE2を産生する。0.2mm→5mm
後期胞状卵胞(月経の卵胞期):FSHとLHより更に成長し、空洞の完成、10mm〜20mm dominant follicle
排卵前卵胞:エストロゲン濃度に依存して成長し、全ての他の卵胞は閉鎖すなわち死亡 E2↑↑↑→positive feedback⇒LH surge⇒排卵


AFC Antral Follicle Count 胞状卵胞数
月経3日目に経膣超音波で見える、左右の卵巣内にある小さな卵胞2-8mmの数の合計


AFC 胞状卵胞数 
4以下 極端的低い Poor Responder 卵巣刺激療法に対する反応は悪い。
4−6:低いLow responder  
7−10:やや低い  卵巣刺激療法 HMGの量は比較的必要。300IU or more.
11−15:中間群 "average" responder  卵巣刺激療法に対する反応は可。例:HMG 225IU
16以上:良い High responder 卵巣刺激療法に対する反応は良好。例:HMG 150IU or less。
30以上: PCO type, OHSSに注意

(計測について経験者の間でもばらつきが大きい、その他の因子も加味する:年齢、過去の治療経験、ホルモンの値。 以上は参考まで)




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